今週の指標 No.495 目次   前へ 次へ 2004年2月2日


イギリス:堅調に増加が続く個人消費

<ポイント>

  1.  イギリスの個人消費は、2003年第1四半期にイラク戦争による先行きの不透明感から伸び率がマイナスになったものの、その後堅調に増加を続けており、景気回復のけん引役となっている(図1)。
  2.  堅調な個人消費を支える背景として、(1)住宅価格の急騰による住宅資産価値の増加や歴史的な低金利により借り易い環境にあること(図2)、(2)雇用環境が良好であること(図3)、などが挙げられる。
  3.  イングランド銀行は、2003年11月、成長が持ち直し、金融機関の貸出増加が引き続き強いことなどから、約4年ぶりに政策金利(レポ金利)を0.25%ポイント引き上げ、3.75%とした。2003年第4四半期のGDP成長率が前期比年率で3.8%となるなど、好調な指標の発表を受け、利上げ観測が強まっている。家計の債務額が増加している(図4)ことから、利上げにより消費の伸びが抑制される可能性がある。
  4.  しかしながら、景気回復に伴い所得の増加が見込まれることなどから、今後の利上げ局面においても、消費は緩やかに増加すると見込まれる。

図1:消費は堅調に増加図2:個人担保借入は増加

図3:良好な雇用環境図4:家計の債務負担は増加

(出所)イギリス統計局、イングランド銀行

担当:海外経済担当参事官付 金沢 早智子 直通03-3581-0056

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