今週の指標 No.488 目次   前へ 次へ 2003年12月22日


国際商品:中国における需要増等を背景に上昇基調で推移

<ポイント>
  1.  非鉄金属や穀物などの国際商品価格が上昇を続けている。国際商品の総合的な値動きを示すCRB(コモディティー・リサーチ・ビューロー)先物指数は、2001年に入り下落していたが、2002年から上昇に転じた。2003年に入り、イラク戦争時には原油価格の上昇から急騰した。その後は、大豆や銅等の上昇から再び上昇に転じ、足元では12月に96年以来7年ぶりの水準に達するなど、その勢いは増している(図1)。
  2.  品目別にみると、穀物では大豆、金属では銅などの価格上昇が2003年春以降顕著である(図2)。このような上昇の主な要因として、一つに世界的な景気回復を背景として、商品需給がひっ迫していることが考えられる。とりわけ、高成長を遂げる中国での需要増大の影響は大きいとみられる。特に2001年末のWTO加盟以降、原油などを含めた各品目で輸入が拡大している(図3)。また、大豆や銅の輸入の拡大に伴い、それらの世界の輸入に占める中国のシェアも急上昇している(図4)。
  3.  このように中国が国際商品価格の動向に与える影響は大きくなっており、今後の国際商品価格の動向を考える上では中国の需要動向を注視していくことが重要であると思われる。


図1:CRB先物指数の動き  図2:銅・大豆の値動き

図3:中国における品目別輸入量の推移  図4:世界輸入に占める中国のシェア


担当:参事官(海外経済担当)付 潮田 哲男 直通03-3581-9537 


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