今週の指標 No.481 目次   前へ 次へ 2003年12月1日


調整局面が見られた株価動向

<ポイント>
  1. 2003年4月以降、我が国の株価は上昇傾向にあったが、11月後半に一時下落し、調整する局面が見られた(図1)。
  2. その背景にあると考えられる外国人投資家の売買動向を見ると、4月以降は旺盛な買いが株価上昇の要因となっていたが、このところ買いが一服していることが分かる(図2)この背景には、ヘッジファンドの多くが11〜12月に決算月を迎えるため、益出しが膨らんでいる可能性があること等が考えられる。
  3. また、信用取引残高の動向を見ると、このところ買残高が減少している。信用取引では、顧客は委託保証金を証券会社に担保として預けて買付資金または売付証券を借りて売買を行い、弁済期限までにそれらを返済しなければならない。このところの減少は、これまで信用買いを行っていた個人が株価下落に伴って求められる委託保証金の追加を避けるために売りに進んだことがあると考えられる(図3)。
  4. 企業の2003年度中間決算が好調であることや世界的に景気回復基調にあること等、ファンダメンタルズには改善が見られているが、今後の株価の動向については引き続き注視が必要である。


図1 日米株価の推移 
図2 外国人投資家の売買動向
図3 信用取引残高の推移


担当:参事官(経済財政分析−総括担当)付 吉田 香子 直通:03-3581-5854


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