今週の指標 No.479 目次   前へ 次へ 2003年11月17日


米不作の物価への影響


<ポイント>
  1. 低温、日照不足等の影響により、2003年産水稲の全国作況指数(10月15日現在)は「90」と平年を大きく下回った(図1)。これは、1993年以来の低い水準である(1993年は「74」(確定値))。
  2. こうした米不作は、物価の押し上げ要因として効き始めている。
    (1) 10月の国内企業物価の「米」価格指数は前年同月比24.1%、10月の消費者物価の「米類」価格指数も同11.6%上昇した(図2)。
    (2) 寄与度で見ると、10月の国内企業物価(総平均)を前年同月比0.22%、10月の消費者物価(生鮮食品を除く総合)を同0.11%押し上げた(図3)
  3. 同じ米不作であった1993年の経験を踏まえると、今後の米価は、本格的に新米が出回り始める10月から高くなり、次の新米が出回り始める来年の秋頃まで高値が続くことが予想される(図4)。
  4. このため、米価の上昇は来年半ば頃まで、国内企業物価、消費者物価の押し上げ要因として働く可能性があると考えられる。


図1 作況指数の推移図2 米価格指数(国内企業物価、消費者物価)の推移
図3 消費者物価に対する寄与度図4 米類価格指数(消費者物価)の推移(93〜94年)
(備考)
1.作況指数とは、10a当たり平年収量に対する10a当たり(予想)収量の比率である。
  図1の1990〜2002年は「確定値」、2003年は「10月15日現在」の作況指数となっている。
2.図3、4の寄与度は「生鮮食品を除く総合」に対してのものとなっている。
3.図3は「東京・10月中旬速報」の消費者物価指数、図4は「全国」の消費者物価指数を用いている。


担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 岡崎 敏彦  直通 03-3581-9516


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