今週の指標 No.477 目次   前へ 次へ 2003年11月10日


アメリカ:IT以外にも拡がる設備投資の増加

<ポイント>
  1.  2003年7〜9月期のアメリカGDP成長率は前期比年率7.2%と19年ぶりの高成長となった。今回の高成長の要因としては個人消費(同6.6%、寄与度4.7%)、民間設備投資(同11.1%、寄与度1.1%)の大幅な増加があげられる。今後、減税の小切手還付による消費刺激効果の弱まりが見込まれるなか、2四半期連続で増加した設備投資の動向が注目される(図1)。
  2.  03年7〜9月期の民間設備投資は、IT投資が大幅に増加したことに加え、これまで出遅れていた産業機械、輸送機器などのIT以外の設備投資も増加に転じ、前期比年率10%超の大幅な伸びとなった(図2)。
  3.  設備投資の先行指標となる資本財受注は、9月の非軍需資本財受注(除く航空機)が前月比4.7%増になるなど、増加傾向にある(図3)。また、企業マインドを示すISM景況感指数は、製造業では10月の集計で2000年1月以来の水準を示し、非製造業では7月以降、97年の集計開始以来最高の水準を維持している(図4)。
  4.  こうしたことから、本年10〜12月期以降も設備投資が増加を続けると考えられ、4%程度の経済成長の主要なエンジンになると見込まれる。


図1 実質GDP成長率と消費、設備投資寄与度  図2 民間設備投資の推移 図3 資本財受注と出荷の推移  図4 ISM景況感指数の推移
担当:参事官(海外経済担当)付 山本 章 直通03-3581-9536 


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