今週の指標 No.475 目次   前へ 次へ 2003年10月27日


中国:第3四半期は9%成長、輸入急増で経常収支黒字は縮小傾向

<ポイント>
  1.  中国の2003年第3四半期のGDP成長率は前年同期比で9.1%増となり、第2四半期の6.7%増から大幅に回復した(図1)。2003年1−9月のGDP成長率は8.5%となり、2003年は政府目標の7%成長が確実なだけでなく、8%台後半の達成が可能な勢いすらある。
  2.  このような高い経済成長により、鉱工業生産は前年比2割弱の力強い増加が続いている(図2)。生産に用いる原材料、部品、資本財の多くは輸入に頼っているため、これらの輸入は生産の伸びをはるかに上回って増加している。2003年に入ってからは輸出は前年同期比3割程度の高い伸びとなっているが、輸入の増加は輸出を上回っているため、貿易黒字は2002年に比べ縮小している(図3)。
  3.  アジア開発銀行(ADB)の予測では、2003年の経常収支黒字はGDP比0.2%に低下し、2004年は0.1%の赤字見通しとなっている(図4)。中国は香港と6月末に、マカオと10月17日に、経済・貿易緊密化協定(CEPA)を締結した。この協定では、香港、マカオから中国への273項目の輸出品がゼロ関税になるほか、いくつかの業種のサービス貿易が開放される。CEPAは2004年1月から実施される。今後も中国の輸入増大が続くと見込まれる。


図1 GPD成長率  図2 主要輸入品の動向 図3 貿易収支  図4 経常収支(対GDP比)
担当:参事官(海外経済担当)付 小清水 世津子 直通03-3581-9537 


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