今週の指標 No.473 目次   前へ 次へ 2003年10月27日

実質設備投資と資本財出荷

<ポイント>
  1. 四半期別GDP統計によると、実質民間設備投資は、2002年7〜9月期に底入れし、4期連続で増加している。一方、資本財出荷は概ね横這いの動きが続いている(図1)。資本財出荷は、機械設備投資の供給側統計で、民間設備投資とは多少カバレッジが異なるが、最近の両者の乖離はカバレッジの違い以上に大きくなっている。
  2. 最近になって、両者の乖離が拡大した要因の一つとして、数量指数である資本財出荷が必ずしも財の品質や性能の向上を反映し切れていないことが考えられる。そこで、資本財を「情報化関連」と「その他」に分け、品質・技術を織り込んだ、それぞれのデフレータの推移と全体の企業物価指数との乖離から「品質・技術の進歩率」を簡便法で求め、新たに品質・技術の向上を加味した資本財出荷指数を試算した。
  3. 「情報化関連」の資本財出荷は2001年前半をピークに下落基調にあるが、品質・技術の向上を考慮すると、横這いに近い動きとなる。同様の試算を「その他」の資本財についても行い、改めて資本財出荷全体を修正すると、緩やかな増加基調がみられ、実質設備投資の動きに近い姿となる(図2、3)。

                 <図1> 資本財出荷の推移と設備投資の推移 <図1> 資本財出荷の推移と設備投資の推移 
<図2> 情報化関連資本財出荷             <図3> 資本財出荷(全体)

      〜 公表値と試算値 〜                〜 公表値と試算値 〜 <図2> 情報化関連資本財出荷 <図3> 資本財出荷(全体)備考

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