今週の指標 No.469 目次   前へ 次へ 2003年10月6日


国内企業物価の動向
<ポイント>
  1. 国内企業物価は、SARSの影響や原油価格の反落等により一時弱含んでいたが、このところ再び横ばい圏内の動きとなっている。(図1)
  2. この要因のひとつには、海外の商品市況の動向を受けて、国内の素材市況の一部が堅調に推移していることが挙げられる。(図2)
  3. 他方、日銀短観から企業のマインド面をみると、2002年1月に景気が底入れして以降、「製商品需給判断」は緩やかに改善を続けている。これを反映し、「販売価格判断」も下落超幅を縮小してきており、先行きも横ばいと見込んでいることがわかる。(図3)
  4. 今後、こうした動きが続くかどうかは、足元堅調な素材市況の持続性と波及性が鍵となる。持続性については、海外経済や為替の動向に注意が必要である。波及性については、企業物価を需要段階別に見た場合に、最終財がこれまでほぼ一貫して下落に寄与していることから、企業が原材料価格の上昇を思うように製品に転嫁できないでいる状況がうかがえる(図4)。景気持ち直しに向けた動きが一層はっきりとしてくれば、製品へのコスト転嫁も次第にスムーズに進み、国内企業物価の横ばい傾向が持続していく可能性がある。


図1 国内企業物価の推移
図2 市況の推移
図3 企業マインドの動向
図4 需要段階別の推移
備考

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 大熊浩 直通 03-3581-9516


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