今週の指標 No.457 目次   前へ 次へ 2003年8月25日


設備投資の持ち直しの動き


<ポイント>
  1. GDP速報によれば、2003年4−6月期の民間企業設備投資額は季節調整済前期比実質1.3%増となった。また、機械設備投資の先行指標である平成15年4−6月期の機械受注(船舶・電力除く民需)は、季節調整済前期比3.4%増となり、設備投資が持ち直している(図1)。
  2. 設備投資の持ち直しの背景としては、輸出の増加に伴い稼働率が上昇していることや、企業のリストラ努力等によって企業収益が改善したこと等が挙げられる。
  3. 上場企業の営業キャッシュフローの運用状況について見ると2002年度全体では設備投資は前年度比で減少し、キャッシュフローの多くが負債の返済に向けられていたことが分かる(図2)。しかし、法人企業統計季報により四半期で見ると簡易キャッシュフローに占める負債の割合は2002年度後半では減少傾向にあり(図3)、企業収益改善と負債返済の一定の進展を受け、徐々に設備投資へとキャッシュフローが振り向けられるようになってきているものと考えられる。


図1 設備投資額(実質)と機械受注
図2 上場企業営業キャッシュフローの運用状況
図3 有利子負債/簡易キャッシュフローの推移


担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 五十棲 浩二 直通 03-3581-0806


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