今週の指標 No.448 目次   前へ 次へ 2003年7月22日


減少している首都圏のマンション在庫
<ポイント>
  1. 首都圏のマンション在庫戸数は2002年後半に1万戸を超える水準まで増加し、マンションの市況は悪化した(図1)。また、首都圏マンションの発売月別1棟当たり階数を見ると、増加基調にあり、特に2002年末以降の増加が著しく、マンションの高層化・大規模化がうかがえる(図2)。一方、1物件(1期)当たり発売戸数は、2001年中頃まで35戸〜40戸で推移していたが、その後30戸程度に減少している(図2)。マンションが大規模化する一方で、1期当たりの発売戸数が横ばいで推移していることから、市況の悪化を受けて、発売期の回数を増やし発売を先送りする、いわゆる「期分け販売」が増加したと推測される。
  2. 2003年に入って、発売戸数が減少し、在庫戸数も1万戸を割る水準まで減少した(図3、図1)。この背景には、2002年度に入って、首都圏のマンション着工が減少したことの他(図4)、「期分け販売」による先送りによって発売戸数を減少させ、その結果在庫戸数も減少したことが考えられる。
  3. 在庫循環図を見ると、03年II期に在庫調整局面から回復局面に入ったようにも見える(図5)。しかし、期分け販売によりマンション在庫に現れていない潜在的な在庫が増えていると考えられることから、マンション着工の調整が続く可能性がある。


 
図1 首都圏マンションの在庫戸数 図1 首都圏マンションの在庫戸数


図2 一棟当たり平均階数と一物件(一期)当たり発売戸数 図2 一棟当たり平均階数と一物件(一期)当たり発売戸数


 
図3 首都圏マンションの発売戸数の推移

図3 首都圏マンションの発売戸数の推移


 
図4 首都圏マンションの新設着工戸数の推移 図4 首都圏マンションの新設着工戸数の推移


 
図5 首都圏マンションの在庫循環図 図5 首都圏マンションの在庫循環図




担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付  今井 秀紀 直通03-3581-9527


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