今週の指標 No.446 目次   前へ 次へ 2003年7月14日


株式売買高の増加と個人投資家の動向について

 
<ポイント>
  1. 4月末以降、株価の上昇とともに、市場の活発さを示すものとして注目度の高い売買高が急増している(図1)。
  2. 投資主体別の売買高比率を見ると、個人投資家の比率が上昇しており、売買高急増の要因として、インターネット経由など短期の売買を繰返す個人投資家の影響が大きいことが伺える(図2)。
  3. こうした中、株価の上昇にもかかわらず、売買単価(売買代金/売買高)は低下傾向にある。これは売買高比率が上昇している個人投資家が、外国人投資家などと比べ、値動きの激しい低位株を志向するためである。(図3)。
  4. この期間の個人投資家の売買代金差額は売り越しとなっているが、この要因として、売り単価が買い単価を上回っていることが挙げられる。これは低位株の短期売買を繰り返す一方、株価の上昇を受け、過去に買い入れていわゆる「塩漬け」となっていた比較的値の高い株を売却しているためと推測される(図4)。



(図1)株価、出来高の推移
図1 株価、出来高の推移

 
 

(図2) 委託取引に占める投資主体別の売買高比率
図2 委託取引に占める投資主体別の売買高比率

 
 

(図3) 投資主体別の売買単価
図3 投資主体別の売買単価

 
 

(図4)個人投資家の売買別単価と売買代金差額
図4 個人投資家の売買別単価と売買代金差額

 

備考
  1. 東京証券取引所の投資部門別売買状況により作成。全て東証第一部。
  2. 売買高比率は、売り株数と買い株数の合計により算出。     


担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 藤田和久 直通 03-3581-5854


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