今週の指標 No.444 目次   前へ 次へ 2003年7月7日


アメリカ:経常収支赤字のファイナンス
民間資金流入は減少、外国の公的部門からの流入は増加



<ポイント>
  1.  アメリカの経常収支赤字が高水準で推移している。この経常収支赤字のファイナンスについて海外とアメリカの資本の移動をみると、1)民間証券投資収支黒字が減少する一方、2)公的部門収支黒字が増加していること(例えば海外中央銀行の米国債購入増)の2点が最近の動向の特徴となっている(図1)。
  2.  民間証券投資収支を流入(海外投資家の米国資産購入)、流出(アメリカ投資家の海外資産購入)別にみると、流入は2002年後半から減少しており、流出は増加している(図2)。一方、公的部門では、2002年10-12月期から2003年1-3月期にかけて流入が増加しており海外中央銀行等が米国資産の購入を進めていることが伺える(図3)。
  3.  地域別にみると、日本およびアジア・アフリカ地域からの純資本流入が増加する一方、ヨーロッパからの純資本流入が大きく減少している(図4)。特に03年1‐3月期の投資収支黒字減少幅は、年率換算すると、02年に比べ▲1151億ドルとなるが、これはアメリカ投資家のヨーロッパ資産の購入額が大幅に増加(▲1,392億ドル)していることによるものである。



アメリカの経常収支

担当:海外経済担当参事官付 上野 由喜 直通 03-3581-9536


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