今週の指標 No.441 目次   前へ 次へ 2003年6月23日


製造業資本ストックの平均年齢は12年
<ポイント>
  1. 製造業の設備の平均年齢(ビンテージ)を試算すると、90年代に入ってビンテージの上昇ペースが急になっていることが分かる。しかし、そのペースは、最近ではやや緩やかになってきている(図1/2)。
  2. 設備投資が低水準にとどまっているためにビンテージが上昇している、という意見もある。しかし、一般にはビンテージは緩やかな上昇傾向を持っており、ビンテージの変化は、新設投資額だけではなく既存設備の除却額にも影響される。
    最近の傾向をみると、設備投資は94、95年頃に比べればやや高い水準となっており、加えて除却額が90年代前半の約2倍にまで増えているため、ビンテージの上昇ペースが緩和されていることが分かる(図3/4)。
  3. 設備の除却額が増えているのは(図4)、企業がリストラの一環として工場の閉鎖やラインの削減等を行っているためと考えられる。高水準の除却は企業の設備過剰感の高さを伺わせるが、資本ストック循環図を描いてみると、資本ストックの調整は確実に進捗していることが分かる(図5)。


図1(製造業)設備の平均年齢 図2 設備の平均年齢の前年差 図3 (製造業)新設投資額の推移 図4 (製造業)資本ストック除却額の推移図4 (製造業)資本ストック除却額の推移の備考 図5 (製造業)資本ストック循環図


担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 鈴木 英介 直通03-3581-0806


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