今週の指標 No.433 目次   前へ 次へ 2003年5月19日

新旧鉱工業生産指数はなぜかい離したのか

<ポイント>
  1. 今般、鉱工業指数の基準改定が行われた。当改定に伴い、生産指数(季節調整値)では過去の山・谷の時期が変化するとともに、01年末、02年末においては新旧指数の間に比較的大きなかい離が見られた(図1)。
  2. 新旧指数かい離の原因を、原数値のかい離に由来する部分と、季節指数の変化に由来する部分とに大別すると、季節調整値で新旧のかい離が目立った01年末と02年末には、原数値と季節指数双方の影響により、新季節調整値が押し上げられた結果となっている(図2)。     
  3. また、原数値のかい離について、業種ごとにみると、「電気機械工業」の上方かい離、「その他工業」の下方かい離が顕著となっている(図3)。   
  4. 「電気機械工業」と「その他工業」の原数値のかい離について、さらにその原因をたどると、両業種とも業種別ウェイトの変更が大きく影響したことが分かる(図4)。ただし、電気機械工業に関しては、01年央以降、指数系列自体のかい離も目立っている。これは、電気機械工業内での採用品目の変更、品目別ウェイトの変更、集積回路の実質化などが主な要因と考えられ、特に、新規採用品目のデジタルカメラやモス型半導体集積回路(CCD)が近年大幅に増加していることが指数押し上げに寄与したものと考えられる。    



図1 新旧生産指数のかい離 図2 生産指数かい離の要因分解 図3 業種別 新旧原数値のかい離 図4 原数値かい離の要因分解 
担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 山本洋男 直通 03-3581-0806 


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