今週の指標 No.424 目次   前へ 次へ 2003年4月21日

消費者物価の動向〜緩やかなデフレのなかで見られる原油価格の影響〜


<ポイント>
  1. 消費者物価は、2000年秋以降弱含んでいたが、最近の原油価格高騰の影響を受けた石油製品の上昇により、このところ横ばいとなっている(図1、図2)。
  2. 原油価格は、イラク攻撃の開始に前後して反落しているが、現在と同様にデフレ状況にあった最近の事例(1999年〜2001年:OPECの減産合意を機に原油価格が上昇)を見ても、石油製品は、一定の時間差をもって上昇しており、今回も目先、消費者物価全体を下支える要因になると見られる(図3)。
  3. なお、より長期的な観点から物価の動向をみると、消費者物価やGDPデフレーターなどの物価指標が趨勢的に下落しているなかで、原油価格高騰の影響が一時的なものにとどまる可能性もあり、現状は、依然として緩やかなデフレにあるといえる(図4)。

図1.消費者物価の前年比・前月比の推移図2.消費者物価・前年比の寄与度分解と原油価格の動向

図3.時間差をともなう石油製品価格の上昇図4.物価水準の推移〜続く緩やかなデフレ〜

備考

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 大熊浩 直通 03-3581-9516 

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