今週の指標 No.421 目次   前へ 次へ 2003年4月14日

弱含む自動車生産

<ポイント>
  1. 我が国の自動車生産は、01年後半以降増加基調で推移してきたが、このところ弱含んでいる(図1)。
  2. これは、販促策などにより好調を維持してきたアメリカの自動車販売にこのところ息切れ感が出てきたことを背景に、我が国からの自動車輸出が弱い動きとなっていることを反映している(図2)。
  3. 日銀短観によると、自動車産業(大企業)の業況感は、03年1−3月期、4−6月期(先行き)ともに悪化しており(図3)、足下での生産の弱い動きを反映するとともに、アメリカ経済をはじめ世界経済に対する不透明感が先行きに対する見方を慎重なものにしていることが読みとれる。
  4. ある産業に対する需要変動が全ての産業に対してどの程度の影響を及ぼすかを、産業連関表の影響力係数を用いてみると、自動車は他産業への影響度が最も高い部門に分類される(図4)。今後、アメリカの自動車販売が軟調に推移した場合には、輸出の減少を通じて自動車生産が押し下げられ、ひいては生産全体を下押しする要因となっていくことが懸念される。

図1 自動車生産の推移 図2 自動車輸出台数の推移とアメリカ向けの寄与度 図3 自動車産業の業況 図4 影響力係数

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 山本洋男 直通 03-3581-0806 

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