今週の指標 No.416 目次   前へ 次へ 2003年3月24日

企業収益とボーナス

<ポイント>
  1. 最近の賃金の動きをみると、所定内給与の他、ボーナス期の特別給与が大きくマイナスに寄与することにより、弱い動きが続いている(図1)。
  2. 一方、企業の経常収益は、リストラ努力等により改善してきており、労働分配率も、この10年で最低水準まで落ちるなど、来期のボーナスにとって、プラスとなる材料もみられる(図2)。
  3. この10年の経常利益と翌年度の夏季ボーナスの関係を92〜96年度と97〜01年度に分けてみると、 (1)ボーナスの経常利益に対する感応度が大きくなっている。(2)前半の経常利益が増益の場合はボーナスも増加、減益の場合はボーナスも減少と関係から、後半は大幅な増益とならない限りボーナスは増加とならないという関係にシフトしている、ことがわかる。日銀短観によると、02年度の経常利益は2桁の増益が見込まれているが、02年度も97〜01年度の情勢に変化がないとすれば、来夏のボーナスがプラスに転ずる可能性は低い(図3)。

図1 現金給与総額の推移
図2 経常利益と労働分配率の推移図3 経常利益と翌年度夏季ボーナス

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 菅田宏樹 直通03-3581-9516

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