今週の指標 No.410 目次   前へ 次へ 2003年3月3日

原油価格の高騰について

<ポイント>
  1. 原油価格は、このところ、中東情勢の緊迫化などの要因から上昇を続け、東京ドバイ価格でみると、足元では1バレル30ドルまで高騰している(図1)。
  2. 国内企業物価に比べ先行性があるとされる日経商品指数(石油)でみてみると、2002年9月以降上昇を続け、足元では前年比25%程度の上昇となっている(図2)。今後、国内企業物価(石油製品)が上昇し、その後消費者物価(石油製品)の上昇へとつながっていくことが考えられる。
  3. しかしながら、生産者段階での石油製品・石炭製品製造業のマージン率は低下を続けており(図3)、原油価格の高騰を必ずしも卸売価格に転嫁できていないことがわかる。
  4. また、流通段階においても、相対価格(=消費者物価(石油製品)/国内企業物価(石油製品))は低下傾向にあり(図4)、販売競争が厳しい中、卸売価格の上昇を消費者物価に転嫁しにくい状況にあることがわかる。
  5. これらのことから、原油価格の高騰によって、生産者段階・流通段階ともに企業収益の圧迫を招くことが懸念される。

図1.原油価格の推移 図2.石油製品価格の推移 図3.マージン率の推移 図4.相対価格の推移

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 新藤 千絵  直通 03-3581-9516

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