今週の指標 No.407 目次   前へ 次へ 2003年2月17日

ドイツ:9年ぶりの低成長

<ポイント>

  1.  ドイツ経済の不振が続いている。実質GDP成長率は2001年の0.6%に続いて2002年は0.2%となった。これは、下方修正を繰り返した政府見通し(01年10月1.25%→02年2月0.75%→02年10月0.5%)を更に下回るものとなり、1993年のマイナス成長(▲1.1%)以来9年ぶり、東西統合以来2番目の低成長となった(図1)。
  2.  2001年秋の景気後退の後、2002年以降は景気は緩やかに回復していくと予測されていた。しかし、2002年後半から景気はむしろ減速し、現状は景気後退であるとの指摘も民間にはあらわれている。2003年の実質GDP成長率の予測について、ドイツ政府は2002年秋の見通し(1.5%)から2003年1月には早くも下方修正(1.0%)を行った。
  3.  こうした不振の中、財政出動も難しい状況にある。2002年の一般政府財政赤字は名目GDP比3.7%となり、「安定成長協定」の遵守上限3%を突破し(図2)、欧州連合(EU)財務相理事会より是正「勧告」を受けた(2003年1月)。ドイツ政府は2003年には赤字を3%以下に、2006年には収支均衡にすることを目標としているが、このまま低成長が長引けば税収の増加も望めず、計画達成は難しい状況が続くとみられる。
  4.  生産、消費、雇用等主要な経済指標はいずれも昨夏から悪化しており(図3)、企業及び消費者のマインドは悪化している。

図1 実質GDP成長率

図2 財政赤字(一般政府)の推移 図3 主要経済指標の推移

担当:参事官(海外経済担当)付 古川 茂樹 直通03-3581-9537 

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