今週の指標 No.402 目次   前へ 次へ 2003年2月3日

チリ:12四半期連続のGDPプラス成長を維持

<ポイント>
  1. 2002年7-9月期の実質GDP成長率は1.8%(前年同期比)と12四半期連続のプラス成長を維持した。また、インフレ率も低い水準にとどまっており、チリ経済は最近は比較的良好なパフォーマンスとなっている(図1)。
  2. GDP項目別の内訳を見ると、純輸出が鉱業部門の低迷によりマイナスとなったが、消費が6四半期ぶりプラスに転じている(図2)。しかしながら、失業率は高止まっており(図3)、消費マインドは依然として低く、プラスには転じたものの、本格的な消費回復はまだ先との見方が多い。
  3. また、チリ経済は輸出の4割を銅が占めるなど、鉱物の市況が経済動向に与える影響が大きい(図4)。このところの鉱業部門の低迷をうけて、チリ中央銀行では、2002年の実質GDP成長率は1.9%程度にとどまったと見ているが、2003年は、銅の需要が供給を上回り、国際価格が上昇するとして、3〜4%の成長を見込んでいる。また、IMFの見通しでも、2002年2.2%、2003年4.2%と、メルコスール4ヶ国の中でも堅調な経済成長が見込まれている(図5)。

(図1)12四半期連続のプラス成長、インフレは目標値内 (図2)7-9月期は輸出が低迷したが、消費が回復 (図3)失業率は高止まっている (図4)財の輸出品目の構成 (図5)メルコスール4ケ国の実質GDP成長率見通し

担当:参事官(海外経済担当)付 野村 慎治 直通 03-3581-9536 

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