今週の指標 No.399 目次   前へ 次へ 2003年1月20日

韓国: 製造業では利益率上昇のかげで赤字企業数は増加傾向

<ポイント>

  1. 韓国の製造業の売上高経常利益率をみると、1997年の通貨・金融危機以降大きく改善しており、2002年上期は過去最高の7.3%に達した(図1)。この要因としては企業構造改革の進展が大きいとされている。

  2. 他方、売上高経常利益率ごとの企業数割合をみると、利益率10%以上の高収益企業が増加している反面、赤字企業も22.8%と4社に1社となっている。なかでも経常赤字率が20%以上の企業は99年以降増加傾向にある。少数の大企業が高収益を挙げる一方、多数の企業は低収益体質から脱しきれておらず、構造改革が遅れている企業が依然として多数残存していることがわかる(図2)。

  3. 構造改革の遅れの背景としては、雇用に与える影響を懸念して赤字大企業のリストラが先送りされる傾向がみられる点が挙げられる。また、このところのウォン高や半導体市況の悪化等外部環境の変化も収益悪化の要因となっている。

  4. 先行きについては、2002年下期以降、イラク情勢や北朝鮮情勢の緊迫等、外部環境の不透明感が増していることから、慎重な見方が多くなっており、今後の収益動向が注目される(図3)。

図1  製造業売上高経常利益率の推移図2 売上高経常利益率ごとの企業数割合

図3 製造業業況判断指数

担当:参事官(海外経済担当)付 西條 真 直通03-3581-9537 

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