今週の指標 No.398 目次   前へ 次へ 2003年1月20日

資産運用主体のポートフォリオの変遷

<ポイント>
 国内銀行、保険、非公的年金について、比較可能な四半期統計を用い1998年9月末と2002年9月末との保有資産の構成比の比較を行った。
  1. 国内銀行
    国内銀行の保有資産の変化を見ると、資金需要の低迷や不良債権の処理により企業向貸出が大きく減少している。一方で、個人向貸出や国債等が増加している。また、持ち合い解消の動きなどにより、株式が減少している。
  2. 保険
    保険資金の運用先を見ると、貸出が大幅に減少し国債等が増加している。これは、生命保険が貸出業務を縮小した動きを反映している。
  3. 非公的年金
    非公的年金のポートフォリオを見ると、ほとんど変化が見られない。これは、年金資金が予め運用計画としてポートフォリオ配分を設定し、それに従って運用を行っているためである。しかし、この期間において株式の時価が下落しているため、資産配分割合を保つために株式の買い増しを行っている。

図表1 国内銀行ポートフォリオ

図表2 保険ポートフォリオ

図表3 非公的年金のポートフォリオ


※ 日本銀行金融経済統計資料「資金循環統計」より作成
※ 非公的年金は年金全体の資産から公的年金の資産を控除したもの
※ 国債等は、国債・財融債と政府短期証券の合計

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 金澤光俊 直通 03-3581-5854

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