今週の指標 No.397 目次   前へ 次へ 2002年1月20日

企業は在庫積み増しに慎重な姿勢

<ポイント>

  1. 鉱工業生産は、輸出の増加や在庫調整の進展・一巡を背景に、昨年に入ってから増加してきたが、このところ3ヶ月連続で減少しており弱含んでいる。(図1)この背景には、02年初来生産を牽引してきた輸出が横ばいとなったことや、国内最終需要が弱いことに加え、企業が在庫積み増しに慎重になっていることがあげられる。
  2. 在庫循環図をみると、現在は「在庫積み増し」局面にあるものの、02年III期(7-9月)より在庫の積み増しは進展しておらず、企業の在庫積み増しに対する慎重な姿勢が窺える。(図2)
  3. また、製造工業生産予測調査において、12月の予測修正率がマイナスとなったことに企業の先行きに対する慎重な見方が現れている。(図3)02年初以来見られた、実現率がマイナスとなるなかで予測修正率がプラスになる「期待の繰り越し」が、足下において見られなくなっており、先行きに対する慎重な見方から、企業は在庫積み増しに積極的になれずにいるものと考えられる。

図1 鉱工業生産指数の推移 図2 鉱工業の在庫循環図 図3 製造工業の実現率・予測修正率(増減率)


(備考) 1.経済産業省「鉱工業指数」により作成。
     2.(図2)の02年11月の出荷は10,11月平均、在庫は11月の値を使用。
     3.(図3)に関して
        実現率・・・・・1ヶ月前(例:10月)に予測した当月(11月)の数値に対して、当月(11月)の実績値がどの程度変化したかを表す。
                →実現率がマイナスということは1ヶ月前に予測した数値を実績値が下回ったということを示す。
        予測修正率・・1ヶ月前(10月)に予測した翌月(12月)の数値に対して、当月(11月)予測した翌月(12月)の数値がどの程度変化したかを表す。
                →予測修正率がマイナスということは翌月に対する予測が下方修正されたということを示す。

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 山本洋男 直通 03-3581-0806 

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