今週の指標 No.379 目次   前へ 次へ 2002年10月15日

増加テンポが緩やかになっている輸出

<ポイント>

  1. 02年初から年央にかけて急速に増加してきた我が国輸出は、IT関連などの最終需要の伸びが世界的に鈍化する中で、このところ増加テンポが緩やかになっている。(図1)
  2. 世界景気の回復が緩やかになる中で、輸出(日)の先行きに関する懸念材料の一つとして、アメリカにおけるマインド関連指標の悪化があげられる。企業(製造業)の景況感を示すISM製造業景気指数は9月49.5と8ヶ月ぶりに50を割り込み(図2)、消費マインドを示す消費者信頼感指数も4ヶ月連続での前月比マイナスとなっている。
  3. 輸出(日)とISM製造業景気指数(米)、鉱工業生産指数(米)について時差相関係数をみると、ISM製造業景気指数(米)は輸出(日)に5〜6ヶ月の先行性を有し、また鉱工業生産指数(米)は輸出(日)と一致して動くことが分かる(図3)。今後、アメリカにおいてマインド悪化の影響が鉱工業生産などに及び、我が国輸出を下押しする要因となることが懸念される。

図1 輸出数量(3ヶ月移動平均3ヶ月前比)の推移、図2 ISM製造業景気指数と鉱工業生産指数(米)の推移、図3 輸出との時差相関係数

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 山本洋男 直通 03-3581-9527 

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