今週の指標 No.374 目次   前へ 次へ 2002年9月17日

今後の農業生産が懸念されるインドの天候不順

<ポイント>

  1. インドではGDPに占める農業部門の割合が全体の4分の1と大きく、その動向が経済成長率に大きな影響を及ぼしてきた。2001年度も工業部門が低調であったにもかかわらず、農業部門の好調により5.4%と比較的堅調な成長を達成している(図1)。
  2. しかしながら、今年のモンスーン期(6〜9月)の降雨は例年の5割程度に止まっており、農業生産への影響が懸念される事態となっている。一方、昨年度不調であった鉱工業生産は、このところの輸出の回復もあって増加傾向にある(図2)。このため、農業生産の動向が今年度の政府成長率見通し(6.0〜6.5%)を達成できるかどうかのポイントとなっている。他方、昨年の豊作により食糧在庫は6千万トン強(年間生産量の約3割に相当)と十分にあり、今のところ物価動向には落ち着きがみられる(図3)。

図1 実質GDPの動向(部門別寄与度)

図2 鉱工業生産と輸出の動向 図3 卸売物価の推移

担当:参事官(海外経済担当)付  柴本芳郎 直通 03-3581-9537

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