今週の指標 No.372 目次   前へ 次へ 2002年9月2日

アメリカ:市場は年内利下げの可能性を見込む

<ポイント>

  1. アメリカの景気回復は緩やかになっている。実質GDP成長率(年率)は1−3月期の5.0%から4−6月期は1.1%へ低下した。生産の増加ペースは緩やかになっており、雇用の回復は遅れ、消費者信頼感は低下している。また株価は5月以降急速に下落しており、7月末以降回復がみられるものの、企業収益の改善は弱く、先行きは不透明である(図1、図2)。
  2. こうした動向を受けて、連邦準備制度の連邦公開市場委員会(FOMC)は8月13日の会合において、金利は据え置きとする一方、リスク評価を今年1月会合以来の「景気低迷警戒型」に変更した。(図3)
  3. 市場においては金融政策の先行きに関して、現状維持、あるいは若干の利下げの可能性を見込んでいる。今年後半の各月のFFレート先物の水準をみると、6月のFOMC直後においては右上がり(将来利上げ観測)であったものが、現在は今年秋から年末にかけて右下がり(将来利下げ観測)となっている。(図4)

図1.GDPと消費者信頼感、図2.株価の動き、表3.
政策金利等の推移、図4.FFレート先物の水準

(出所)図1:アメリカ商務省及びカンファレンスボード、図2、4:ブルームバーグ、表3:FRB

担当:参事官(海外経済担当)付 吉田充志 直通 03-3581-9536

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