今週の指標 No.370 目次   前へ 次へ 2002年8月26日

伸びに一服感がみられるアメリカ向け自動車輸出

<ポイント>

  1. これまでの高い伸びにも一服感
    アメリカ向け自動車輸出は、01年夏場以降、国内メーカーの積極的な現地在庫補充の動きや、9月に発生した世界同時テロ以降のインセンティブ販売の影響もあって増加を続けている。しかしながら足元では、その水準こそ高いものの(図1)、輸出の伸びに対する寄与が減少に転じるなど、これまでの増勢にも一服感がみられている(図2)。
  2. アメリカ市場での乗用車販売も横ばいで推移
    需要側であるアメリカの乗用車販売実績をみても、インセンティブ販売の効果もあって01年末にかけて大幅に増加していたものの、2002年に入ってからは、前年実績を下回る水準にて(02年上期実績は年率1630〜40万台、01年暦年実績は1702万台)、概ね横ばいでの推移となっている(図3)。
  3. 高まる日本製輸出車のシェア
    今後の我が国のアメリカ向け自動車輸出について、当面は、新型車のアメリカ市場投入やアメリカ側メーカーによるインセンティブ販売継続による需要の更なる掘り起こしなどが輸出の下支えに作用するものと考えられる。一方で、このところのドル安やアメリカ市場における日本製輸出車シェアの高まりなど、今後の中長期的な動向をみるにあたって注視すべき動きもみられている(図4)。

図1 乗用車輸出の推移(季節調整値 3ヶ月移動平均値) 図2 アメリカ向け輸出金額の品目別寄与(季節調整値 移動平均3ヶ月前比雅) 図3 アメリカの乗用車販売台数(季節調整値 3ヶ月移動平均値百花) 図4 アメリカ向け乗用車輸出と輸出車のシェア

担当:景気判断・政策分析総括担当参事官付 木村 佳人 直通 03-3581-9527

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