今週の指標 No.364 目次   前へ 次へ 2002年8月5日

アメリカ:回復が遅れる雇用環境

<ポイント>

  1. アメリカの雇用は昨年秋に急速に悪化した後、本年に入り緩やかに回復している。雇用者数は5月以降プラスに転じているものの、増加は小幅にとどまっており(図1)、失業率は上昇基調で推移している。
  2. 企業の人員削減の減少ペースは緩やかなものにとどまっており(図2)、また求人広告指数もこのところほぼ横ばいの状況にあり(図3)、労働需要の回復は遅れている。
  3. こうした雇用環境の回復の遅れは、消費者心理の悪化をもたらしている。消費者信頼感(コンファレンスボード)をみると、雇用関連の項目が現状、将来とも悪化しており、このことがこのところの信頼感の低下の一因となっていることがうかがわれる(図4)。
  4. 雇用・所得環境の改善の遅れが消費の伸び鈍化の一要因になっていると考えられる。

図1 雇用者数は緩やかに増加、図2 企業人員削減計画、ず、図3 求人広告指数は伸び悩み、図4 雇用関連の消費者信頼感は低下

担当:参事官(海外経済担当)付 松田 千枝 直通 03-3581-9536

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