今週の指標 No.360 目次   前へ 次へ 2002年7月22日

アメリカ:回復が遅れるIT分野

<ポイント>

  1. アメリカでは昨秋耐久財消費が急回復し、消費者向けのパソコン販売も好調であったが、本年に入りパソコン販売額は低下している(図1)。一方、企業の設備投資は回復しつつあるものの依然として前期比マイナスとなっており、IT関連産業の受注も横ばいで推移している(図2)。また、全米ビジネスエコノミクス協会(NABE)が7月に行ったアンケート調査によると、企業のIT関連の投資意欲は4月時点と比較して鈍っているとの結果が出ている。
  2. こうした需要の伸び悩みを受けて、昨秋以降急速に回復していたIT分野の生産も、このところ緩やかな回復にとどまっている(図3)。
  3. 企業業績回復は遅れ、企業会計への不信も重なり、IT関連株(ナスダック)は下落が続いている(図4)。

図1 パソコン販売店売上 図2 IT関連受注の動向

図3 IT分野の生産動向,図4 下落が続く株価(ナスダック)

(出所)図1及び図2:アメリカ商務省、図3:FRB、図4:データストリーム

担当:参事官(海外経済担当)付 吉田充志 直通 03-3581-9536

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