今週の指標 No.359 目次   前へ 次へ 2002年7月22日

底固く推移する食料費

<ポイント>
  1. 総務省「家計調査」でみると、昨年末以降、食料費支出は前年を上回って推移している(図1)。
  2. 食料費の伸長について、目的別の寄与度でみると、2001年末までは副菜類の支出を抑制する動きが全体に対してマイナスに寄与している一方、世帯主の配偶者の収入(うち女)が増加し始めた2001年央から直近までは、中食や外食に対する支出がプラスに寄与していることがわかる(前掲図1)。

  3.  ※再構成した目的別分類と「家計調査」の中分類との対応は、
      主食=穀類、副菜類=魚介類+肉類+乳卵類+野菜海藻類+油脂・調味料、
      中食=菓子類+調理食品、外食=外食、嗜好品=果物+飲料+酒類、である。
  4. また、世帯主の配偶者の収入(うち女)と食料費との関係について、中食と外食に対する支出の合計との相関をみてみると、世帯主が30歳代以下の世帯において、配偶者の収入増に伴って中外食支出が増加する傾向がうかがわれる(図2)。
  5. 以上から、このところの食料費の増加は、家計が「必要な食材を必要なだけ購入して無駄を省く」という消費行動の見直しを果たしたことと、世帯主の収入減を受けて労働時間を増やすなどして収入を増加させた配偶者が、時間節約のため完成品や半完成品の購入を増やしたことによるものと考えることができる。なお、百貨店や大型スーパーなどが、惣菜関連の売場を強化していることも背景の一つにあると考えられる。

 
図1 食料費支出の推移と目的別寄与度分解図1 食料費支出の推移と目的別寄与度分解

図2 配偶者収入と中外食費支出(2001年1月〜2002年5月)図2 配偶者収入と中外食費支出(2001年1月〜2002年5月)
 

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 塩川智宏 直通03-3581-9516

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