|
<ポイント>
- 「ドル安」による対米円ドル相場での円高傾向
このところの対米円ドル相場をみると円高傾向で推移しているが、今回の円高傾向については「ドル安」の色彩が強い。同じ時期での対ユーロ円相場や名目実効レートの推移と比較すると、その特徴が顕著に現れている(図1)。
- 輸出におけるドル建取引の比率は5割
我が国の輸出におけるドル建取引の比率は全体の5割(輸入は7割)となっており(図2)、今回のような「ドル安」局面において、為替レートの変化が輸出に与える影響を定量的にみるにあたっては、貿易対象国・地域に対する各々の貿易規模によって加重平均された名目実効レートの変化でみる必要がある。
- 当面は既往の円安傾向が輸出の増加に寄与
一般的に、為替レートの変化が我が国の輸出に与える影響については、半年から1年半程度のラグがあると考えられる。実際の為替レートの変化が今後の輸出に与える影響を推計すると、当面は、2000年末からの円安傾向のプラス効果がラグを伴った形で顕在化することから、足元での円高傾向が輸出全体に与える影響は限定的と考えられる(図3)。
|