今週の指標 No.349 目次   前へ 次へ 2002年6月10日

製造業の企業収益動向

<ポイント>
  1.  製造業の収益(経常利益)は、2001年10-12月期から2002年1-3月期かけて下げ止まりの兆しがみられる。その要因を分析すると、売上高要因が大きくマイナスに寄与する中、人件費要因がプラスに寄与しており、人件費削減が収益を下支えしていることがわかる(図1)。
  2.  2001年10-12月期実績と2001年度下期見込みから、2002年度1-3月期の見通しを推計し、実績と比較すると、経常利益では見通しを上回っているが、売上高では見通しを下回っている(図2)。人件費や売上原価の圧縮には限界があり、企業収益の本格的回復には売上の回復が期待される。
  3.  企業の売上計画は見込みから実績にかけてやや上方修正される傾向があるが(図3)、2.で見たように2002年1-3月期においては、見通しを実績が下回る状況にあり、製造業の企業収益が本格的な回復軌道に乗るには、しばらく時間がかかる可能性がある。

図1.経常利益対前年同期比の推移と要因分解

図2.見通しと実績の比較図3.下期計画における総売上高の修正パターン

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 菅田 宏樹 直通03-3581-0806

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