今週の指標 No.344 目次   前へ 次へ 2002年5月20日

輸入を下支えするIT関連財

<ポイント>

  1. 2001年初より減少基調となっていた輸入数量は、このところ、鉱工業生産の下げ止まりなどを受けてIT関連財の輸入が増加しており、全体では横ばいの動きとなっている。(図1・図2)

  2. 輸入数量と鉱工業生産について、どちらがどれだけ先行(又は遅行)するかを時差相関係数でみると、輸入と鉱工業生産は年々相関が高まっている。特にIT関連財の輸入については、国際的な水平分業の高まりを背景に鉱工業生産との相関が高くなっており、かつIT関連財には生産財も含まれることから、鉱工業生産に対し0〜2,3ヶ月の先行性を有することが読みとれる。(図3)

  3. したがって、今後の輸入数量については、既往の円安傾向がマイナス要因として考えられるものの、今後生産が回復に向かえば、IT関連財の輸入が輸入全体を下支えするものと考えられる。


図1 輸入数量とIT関連財寄与の推移 図2 IT関連財輸入数量と鉱工業生産の推移 図3 輸入数量と鉱工業生産の時差相関係数

(備考)
  1. 財務省「貿易統計」、経済産業省「鉱工業生産指数」により作成。
  2. (図1),(図2)の数量指数は季節調整済み3ヶ月移動平均を使用。伸びは季節調整済み3ヶ月移動平均3ヶ月前比を使用。
  3. IT関連財には、事務用機器、半導体等電子部品、科学光学機器、通信機を使用。
  4. (図3)の時差相関係数は、各指数の前年同月比を使用し、輸入先行の場合、鉱工業生産を表示期間(例:<99,00,01年>)に固定し輸入を先行させ、鉱工業生産先行の場合、輸入を表示期間に固定し鉱工業生産を先行させるかたちで作成。

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 山本洋男 直通 03-3581-9527 

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