今週の指標 No.332 目次   前へ 次へ 2002年4月1日

ITソフトウェア輸出に陰りがみられるインド経済

<ポイント>

  1. インドの2001年度(2001年4月〜2002年3月)の実質GDP成長率は政府見込みで前年度比5.4%と景気は拡大している(図1)。これは工業部門は不振であったが、天候に恵まれた農業部門とサービス部門(ITソフトウェア産業など)が堅調であったことによる。
  2. しかしながら、IT産業の総売上高の大部分を占めるソフトウェアの輸出は、これまで毎年50%近い伸びを示していたが、2001年度に入り減速傾向にある(図2)。これは輸出先の約6割を占めるアメリカの景気減速が背景にあると考えられる(図3)。このためインドのソフトウェア産業は欧州、日本、オーストラリアなどへの輸出先の多角化を目指したり、世界経済の回復に期待をかけている。

図1 実質GDPの推移(前年同期比)

図2 ソフトウェア産業の動向 表1 ソフトウェアの輸出先比率
(出所)インド政府゛Economic Survey 2001-2002゛、インドソフトウェア・サービス協会資料より作成

担当:参事官(海外経済担当)補佐 金子利雄 3581-9537

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