今週の指標 No.321 目次   前へ 次へ 2002年2月25日

厳しさの続く賃金情勢

<ポイント>

  1. 2001年冬期賞与は前年比減少となった。これを企業規模別でみると、特に中小企業の減少幅が大きい(図1)。また、上場企業を中心とした大企業については、全体では前年比増加しているものの、決定時期の違いにより大きな違いがみられ、冬決定型の企業では2001年に入ってからの企業業績の悪化を受けマイナスとなっている(図2)。
  2. 春闘の賃上げ率をみると、賃上げよりも雇用の維持を優先する傾向が強まり、妥結率は上昇、賃上げ実績率は低下してきている(図3)。今年は雇用情勢のさらなる悪化をうけ、そうした傾向がさらに明確になっている(図4)。
  3. こうしたことから、賃金情勢は引き続き厳しい状態が続くと思われる。

図1 企業規模別特別給与(11〜1月)伸び率 図2 大企業冬期賞与伸び率及び経常利益

図3 民間主要企業春闘賃上げ率(実績、見通し)、妥結率推移 図4 2002年春季交渉における「賃上げ」と「雇用」

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 須藤貴英 直通03-3581-9516

目次   前へ 次へ