今週の指標 No.317 目次   前へ 次へ 2002年 2月 4日

アメリカ:底入れ探る景気

<ポイント>

  1. 米国連邦準備制度理事会(FRB)は、2002年1月29・30日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で昨年1月から11回連続(合計4.75%ポイント)引き下げられてきた政策金利を据え置くことを決定した。グリーンスパンFRB議長は「景気回復の見通しはより期待できるものとなった」と述べ、米国経済が回復方向にあるという認識を示した(図1)。
  2. また、アメリカ商務省が1月30日に発表した2001年10−12月期の実質GDP成長率(速報値)も大方の予想に反して、前期比年率で0.2%の伸びを示し、同年7−9月期の同マイナス1.3%から一転してプラス成長を回復した。さらに、アメリカ労働省が2月1日に発表した1月の失業率も5.6%と前月より低下し、昨年の米国同時多発テロ事件で急激に広がった雇用調整が一段落したことを示した(図2)。
  3. 一方、FOMCの声明で「不透明」とされた企業の設備投資と家計支出の動向をみると、設備投資の低迷は続いており、個人消費支出もゼロ金利キャンペーンなどで販売促進された自動車などの耐久財消費が顕著な伸びによる影響が大きい(図3)。今後はこれらの動向が注目される。

図1 政策金利(FFレート誘導目標水準・公定歩合)の推移図2 実質GDP成長率と失業率の推移、図3 設備投資と個人消費の推移

担当:参事官(海外経済担当)付 中島 進 直通03-3581-9536

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