今週の指標 No.309 目次   前へ 次へ 2001年12月25日

減少幅が縮小してきた輸出
<ポイント>
  1. 輸出は、アメリカ経済の減速やIT関連需要の急速な冷え込みなどから2000年後半以降減少に転じ、2001年入り以降は過去にないほど大幅に減少してきたが、このところ減少幅が縮小傾向にある(図1、図2)。
  2. この背景には、アメリカにおけるゼロ金利キャンペーンの効果もあり、自動車輸出がアメリカ向けを中心に増加していることに加え(図2)、IT関連製品の受注動向に底打ちの兆しがみられることや(図3)、アジアにおける生産も改善傾向にあるなど(図4)、IT関連の在庫調整が進展しつつあるとみられることがあげられる。
  3. ただし、自動車輸出の増加は一時的であると考えられることに加え、先行きIT関連需要の急速な縮小が落ち着いたとしても、世界経済の同時的な減速が長期化すれば引き続き輸出を下押しするとみられ、輸出の本格的な回復は遅れるものとみられる。

図1 輸出数量の動向、図2 輸出におけるITと自動車の寄与、図3 アメリカにおけるIT関連品の受注、図4 NIEs諸国の生産動向

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 本郷 徹 直通 03-3581-9527


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