今週の指標 No.306 目次   前へ 次へ 2001年12月10日

アメリカ:NBER、景気後退入りを確定

<ポイント>

  1. NBERの景気循環日付判定委員会は11月26日、米国の景気拡大のピークを2001年3月と確定し、その後景気後退入りしたとの見解を発表した。これにより、1991年3月を谷に始まった景気拡大期は、ちょうど10年で終了したこととなった。

  2. 第2次世界大戦後の景気循環を見ると、景気後退期間の平均は10.4ヶ月であり(表1)、また、景気循環の谷を含む年は多くの場合、実質GDP成長率はマイナス成長となっている(図1)。今後、既に9ヶ月目に入った今回の景気後退期がいつ谷をつけるかや、景気後退幅などが注目される。

  3. 民間エコノミストの平均的な予測によると、2001年第4四半期にマイナス成長となった後、2002年後半には潜在成長率レベルを超える水準まで達し、2001年成長率は1.0%、2002年成長率は0.9%となると予測されている(図2)。今次景気後退局面は年ベースの成長率がマイナスとならない、比較的浅いものになるとみられているが、期間については過去平均よりもやや長くなる可能性もある(図2、参考)。景気循環日付判定委員会のメンバーである、ザーノウィッツ・シカゴ大名誉教授は、「過去平均の後退期間より少しは長いとしても来年後半には回復する。」との見方を示している。


表1 戦後の米国景気循環、図1 戦後の米国景気循環と実質GDP成長率、図2 民間エコノミストの平均的な予測

担当:参事官(海外経済担当)付 津永 博 03-3581-9536

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