今週の指標 No.305 目次   前へ 次へ 2001年12月3日

狂牛病が個人消費に与える影響

<ポイント>
  1. 9月10日に、我が国で初めて狂牛病陽性牛が発見された。9月以降の家計の牛肉の支出金額(1世帯当たり)の推移を1週間ごとにみてみると、第2週以降減少を続け、第8週には第1週の約5割減となっている(図1)。また、ファミリーレストラン(焼き肉店)について、売上高の推移をみてみると、9月は前年比12.1%減、10月は46.3%減となっている(図2)。
  2. これについては、牛肉以外の肉や魚などへの代替、焼き肉店以外の店への代替が考えられるため、これがそのまま個人消費の減少につながるわけではない点に留意する必要がある。
  3. しかしながら、11月中旬以降さらに2頭の陽性牛が発見されたことや、消費者マインドの悪化(図3)などを通じた個人消費全体への影響が懸念される。また、飲食店などへの打撃による雇用の減少も考えられることなどから、今後の動向には十分に注意していく必要がある。

図1 牛肉等の支出金額の推移(1世帯当たり)

図2 外食産業売上高の推移、図3 消費者態度指数の推移

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 中出 千絵 直通03-3581-9516

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