今週の指標 No.302 目次   前へ 次へ 2001年11月19日

通貨保有主体の行動からみたマネーサプライの変化

<ポイント>

  1. 年明け以降マネーサプライ(M2+CD)の伸びが高まる一方、広義流動性の伸びは鈍化している(図1)。その一要因として、定額貯金の大量満期に伴う郵便貯金からの流入が指摘される(今週の指標No.288参照)。
  2. こうした動きをとらえるため、通貨保有主体(非金融法人企業、家計、地方公共団体等)の資金運用行動をみると、最近では、郵貯等のマネーサプライ対象外の預貯金からのマネーサプライ対象資産へのシフトがマネーサプライの増加に寄与していることが推察される(図2)。
  3. マネーサプライ対象外の預貯金からのシフトイン・アウトを除いたベースでは、マネーサプライの伸びは鈍化する(図2)。その要因として、通貨保有主体の資金調達面において民間金融機関からの借入れが引き続きマイナスに寄与している点や、海外や財政といった他部門の資金不足の寄与がやや縮小している点などが考えられる。

図1 マネーサプライの推移

図2 通貨保有主体の行動からみたマネーサプライの変動要因

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 清谷 春樹 直通 03-3581-5854 

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