今週の指標 No.297 目次   前へ 次へ 2001年11月5日

再び強まる日米株価の連動性

<ポイント>
  1. 日米株価は、10月に入りともに米テロ事件前の水準を回復したものの、その後月末にかけて下落した。10月の本邦株価の動きについては、米国株価の動向を背景にしたものと考えられる。(図1)

  2. 日米株価の連動性についてみると、2000年4-6月期から2001年4-6月期にかけて強まった後、2001年7-9月期においてはほとんど連動性が見られなくなった。日米間で業績連動が高いとされるハイテク関連業種についても同様の動きが見られ、7-9月期に連動性が失われた原因は、日米景況感の先行き、特にIT企業の収益見通しに温度差が現れた結果と考えられる。(図2、参考:今週の指標No.200)

  3. しかし10月に入り再び日米株価の連動性が強まっている。こうした日米株価の連動性の強まりは、米テロ事件を契機に強まり(参考:今週の指標No.295)、10月に入ってもなお、市場の関心が米テロ事件の経済的影響の見極めに向いていたことの結果と考えられる。また、日本経済の先行きは米経済頼みとする見方が、市場参加者に広がってきていることの一端とも解釈できよう。(図3、参考:今週の指標No.295)

図1 日米株価指数の推移、図2 日米株価の相関係数の推移、図3 TOPIX IT関連業種株価とNASDAQの相関係数の推移

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 大久保享史 直通03-3581-5854

目次   前へ 次へ