今週の指標 No.288 目次   前へ 次へ 2001年10月1日

マネーサプライ伸び率の推移について

<ポイント>

  1. マネーサプライ(M2+CD)は、年年明け以降伸び率を高めている(図1)が、その一因として、定額貯金の大量満期到来に伴い、マネーサプライ対象外の郵便貯金からマネーサプライへ資金シフトしていることが考えられる。
  2. 郵貯残高の減少分の一定割合がマネーサプライに流入していると仮定して、郵貯からの資金シフトを除いたベースでマネーサプライ伸び率を推計すると、伸び率はある程度下振れした数字となり、依然として低位横ばい圏で推移していると考えられる(図1)。
  3. マネーサプライ伸び率低迷の要因をみるために、供給サイドからの寄与度をみると、国債や対外資産がプラス寄与となっているのに対し、貸出が押し下げ要因となっている(図2)。信用創造経路の縮小が伸び率低迷の一因となっていることがわかる。

図1 マネーサプライの伸び率と郵貯からの資金流出額累計の推移

図2 供給サイドからのマネーサプライ伸び率に対する寄与度

担当 参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 新井 洋司 直通03-3581-5854

目次   前へ 次へ