今週の指標 No.280 目次   前へ 次へ 2001年 8月20日

イギリス:内需下支えを図り、予想外の追加利下げ

<ポイント>

  1. 英中央銀行(イングランド銀行)は8月2日、政策金利(レポ金利)を0.25%ポイント引き下げ、5.00%とすることを発表、即日実施した。今年に入ってからの利下げは、2、4、5月に引き続き4回目(図1)。市場では今回の利下げを予想する向きはほとんどなかった。

  2. 最近の英国経済は、ポンドの増価や外需低迷の影響などから、輸出部門を中心に製造業が低迷する一方、小売や住宅などの国内向け需要は堅調に推移していたことから、「2つのスピードの経済(two-speed economy)」と呼ばれていた。

  3. 7月27日に公表された2001年第2四半期のGDP統計(速報値)を見ると(図2)、堅調だった国内向けのサービス産業(流通、運輸・通信、金融など含む)も鈍化を始めており、今回の利下げは堅調な国内需要を早めに下支えするねらいがあったと見られている。

図1 政策金利と物価上昇率の動向、図2 堅調だったサービス産業の鈍化
(出所)Office for National Statistics

 

担当:参事官(海外経済担当)付 大瀬木 誠 03-3581-0056

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