今週の指標 No.253 目次   前へ 次へ 2000年4月23日

量的緩和の下での金融調節

ポイント

  1. 日本銀行は、3月19日に金融市場調節の操作目標を、それまでの無担保コールレート(オーバーナイト物)から、日銀当座預金残高に変更し、これを5兆円程度とすることを決定した。この当座預金残高は2000年問題の影響が顕在化した時期を除き、前回のゼロ金利政策継続時においても実現していた水準である(図1)。
  2. 今回の局面においては、コールレートが積み最終日近辺で、前回ゼロ金利政策継続時にはみられなかった水準である0.01%近辺まで下落している(図2、3)。また、資金需要が高まる年度末のコールレート及び当座預金残高の推移をみると、前回の2度の年度末と比べて、コールレートが相対的に大きく振れている一方、当座預金残高が安定的に推移するようすが見受けられ、日本銀行の金融調整は量的指標に着目していることが明確にみてとれる(図4、5)。

図1 無担保コールレートと日銀当座預金の推移

図2 1999年2月政策決定以来のコールレート・準備預金の推移 図3 2001年3月のコールレート・当座預金の推移 図4 コールレートの年度末を挟んだ推移 図5 当座預金残高の年度末を挟んだ推移

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 平井滋 直通03-3581-5854 

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