今週の指標 No.229 目次   前へ 次へ 2000年1月29日

中小企業金融の現状

<ポイント>

  1. 企業の資金需要はそのキャッシュフローの範囲でまかなわれる傾向にあり、銀行貸出は依然低調である(図1)。
  2. 80年代以降、上位業態の金融機関でも、中小企業やベンチャー企業を始めとする新たな融資先の開拓につとめた結果、貸出総額に占める中小企業向けの割合は高まっている。足許の金融機関に対するアンケート調査では中小企業に対する貸出姿勢を積極化させる方向にあるものの(図2)、中小企業の資金繰り状況をみると、12年4−6月期以降悪化している(図3)。また、企業内容による長期借入金の金利格差も拡大しており、金融機関による融資先選別の動きが伺われる(図4)。

図1 貸出と設備投資の推移 図2 過去3ヶ月における自行の貸出運営スタンスの変化方向

図3 中小企業の資金繰り判断DI 図4 中小企業向け借入における借入依存度別金利乖離幅の推移

担当:参事官(景気判断・政策分析総括担当)付 平井 滋 直通 03-3581-5854

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