平成3年

年次世界経済報告 資料編

経済企画庁


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II 1990~91年の主要国の政策動向

第7章 ソ  連

ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)は91年12月26日,ソ連最高会議のソ連消滅宣言によって,1922年12月30日の連邦条約による創設から69年にして国家としての地位が消滅することとなった。旧ソ連地域において連邦を構成していた15の共和国は,国際法上の独立国家としての地位に既に移行あるいは移行しつつある。91年9月に完全独立を果たしたバルト3国(エストニア,ラトビア,リトアニア)と政治的混乱の続くグルジアを除いた11の共和国は新たに「独立国家共同体」を創設し,中央指令機関を持たない対等な国家関係を形成しようとしている。

以下では,ソ連消滅に至るまでに目まぐるしい展開をみせた1991年の政治・経済の動きを整理する。


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