平成2年

年次世界経済報告 各国編

経済企画庁


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I 1989~90年の主要国経済

第8章 ソ  連

4. 投資・住宅・運輸

(1)投資

国家集中基本投資は90年1~9月期551億ルーブル(前年同期比19%減)と大幅に減少し,他方,企業の自己調達資金に上る基本投資は同681億ルーブル(同10%増)と増大したが,前者の減少分をカバーするまでには至っていない。こうした基本投資により稼働を開始した固定資本額は90年1~9月期で787億ルーブル(同6%減)と低調に終わった。また,基本投資による固定資本の建設期間が長期化しており,未完成建設残高は90年1~9月期前年同期比10%増となっている。

(2)住宅

全ての資金による住宅供給は90年1~9月期で6,760万平方メートル(前年同期比8%減)となり,88年1憶2,910万平方メートル(前年比1.8%減),89年1億2,810万平方メートル(伺0.8%減)に比べて大幅に減少傾向を強めている。他の建築物をみると,学校は90年1~9月期前年同期比21%減,職業技術学校は同56%減,就学前施設は同15%減,病院は同17%減,文化集会所・施設は同20%減と軒並み減少を示しており,他方,診療所は5%増となっている。

(3)運輸

全運輸の貨物発送量は90年1~9月期前年同期比4.7%減,自動車輸送は同6.3%減,航空輸送は同11%減,海上輸送は同6.2%減と減少傾向を強めている。他方,旅客輸送は同2.1%増であった。


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