昭和57年

年次世界経済報告

回復への道を求める世界経済 

昭和57年12月24日

経済企画庁


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第4章 困難深まる発展途上国経済

第2次石油ショック後の世界的景気停滞が長期化する中で,低所得発展途上国はもとより,70年代において比較的良好なパフォーマンスを維持してきた中進工業国や産油国もこのところ多くの経済的困難に遭遇している

本章ではこうした途上国の経済的困難の深刻化について,第1次に続く第2次石油危機そのものと,その後の先進国経済の景気停滞が与えた影響に注目しつつ,その実態と原因を明らかにする(第1節)。

また,特に最近,国際的信用不安問題の主要な原因としてクローズアップされている途上国の国際収支調整困難と対外債務累積の問題を検討する(第2節)。

さらに,やや長期的な視点に立って,こうした諸困難をもたらした背景にある経済開発と外資導入の関係(第3節)及び工業化の経験と問題点(第4節)を考察したうえで,最後に途上国の今後の経済発展のための課題を明らかにする(第5節)。


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