第4章 フランス

3. 個人消費の増加

個人消費支出は,65年央まで停滞していたが,65年後半から上向き,景気回復をリードした。66年には可処分所得の増加が,主として消費支出にふり向けられ消費支出増加率は65年の3.2%を上回る4.4%となった。65年に減少した耐久消費財購入の回復は乗用車のみならずその他の耐久消費財にもおよんだ。66年の新車の購入は,更新需要がふえたため,13.9%増(政府予測)となり,激増した。また,繊維品購入も,軽微ながら増加し,食料品購入は平年なみの増勢を回復した。

このように,消費性向が高まったため,個人貯蓄の増加はいくぶん鈍化した。