昭和57年

年次経済報告

経済効率性を活かす道

昭和57年8月20日

経済企画庁


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第I部 鈍い景気の動きとその背景

第3章 内需回復と政策過程

一昨年来の政策過程を回顧すると,55年春先以降調整局面に入った景気動向に対処して,財政金融政策は可能な限り機動的に運営されてきた。まず,財政政策については55年度下期以降公共事業の執行促進が図られ,景気下支えの役割を担った。一方,金融政策についても,4次にわたる公定歩合引下げや窓口指導の漸進的緩和等,金融緩和の方向がとられた。

もっとも,財政赤字,米国金利高といった重荷を背負った政策運営であったことは否めず,その景気浮揚効果は従来に比し小さかった。

以下では,こうした状況における財政金融の動きについて特色をみてみよう。


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